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鹿沼宿 暗渠巡り

意外と知られていませんが、旧鹿沼宿エリアは用水が網目状に広がる水路の町です。そして、その水路は今でも街の中を流れています。昔は至る所に小川が見えたはずですが、現在では水路に蓋がされて見えない場所(暗渠(あんきょ))も多くあります。中でも川の流れがそのまま蓋をされて道路として活用されている場所は、元の川のカーブを保っているのでよくわかります。また、町割りが水路によって区切られたため、町の境界になっている水路も多くあります。
 
まずは、「鹿沼宿場絵図」(1712年)を見てみましょう。絵図を見るとわかるように、内町通り(現国道293号線)と田町通りには「宿場用水」として通りの真ん中に水路があります。車社会の発展に伴い、この水路が道路脇に付け替えられたのは、内町通りが明治17年、田町通りが大正12年のようです。

鹿沼の水路
 ▲画像1 鹿沼宿絵図(叢書10 鹿沼の絵図・地図)

大正9年(1920年)に描かれた「栃木県上都賀郡鹿沼町実景(松井天山)」を見ても田町通りの中を用水が流れていたことがわかります。

栃木県上都賀郡鹿沼町実景 大9(1920)-11-22
▲画像2 栃木県上都賀郡鹿沼町実景(一部)(松井天山)/ 鹿沼デジタルアーカイブより転載

大正期の写真にもその様子は残されています。

大正期の田町通り
▲画像3 大正期の田町通り(叢書10 鹿沼の絵図・地図)

画像1の鹿沼宿絵図の水路は今も同じ場所を流れているものが多くあります。これをたどってみると数々の暗渠や川跡に出会うことができます。

ここでは、わかりやすい場所をいくつかご紹介します。

五弁天と用水路を入れた地形図
▲五弁天と用水路を入れた地形図(叢書10 鹿沼の絵図・地図)

1 奥山医院西の路地

奥山医院西暗渠の地図
▲奥山医院西の路地(地理院地図)

奥山医院西の小道は暗渠
▲奥山医院西の小道は暗渠

小道から下流をたどる
▲小道を下流からたどる

この下を水が流れる
▲この下に水路が

桜も昔は小川のほとにあったはず
▲桜も昔は小川のほとりにあったはず

カーブが川を感じさせる
▲カーブが川を感じさせる

先で左カーブ
▲先で左カーブ

さらに右カーブ
▲さらに右カーブ

2 奥山医院南から東進~変則五叉路右折~上田町弁当店隣南進~木島用水合流

上田町の地図
▲上田町(地理院地図)

奥山医院前は水面が見えますが、道路をくぐるところで暗渠となります。
そしてそのまま絶妙なカーブを描いて下っていきます。このカーブも、昔の水路に蓋をして道路にしたことを示すものです。また、この水路は上田町と文化橋町の町境になっています。

開渠は奥山医院東で暗渠に
▲開渠は奥山医院東で暗渠に

変則五叉路交差点で右にカーブ
▲変則五叉路交差点で右にカーブ

さらにカーブしながら南下
▲さらにカーブしながら南下

暗渠は国道をくぐる
▲暗渠は国道をくぐる

国道から木島用水扇橋へ
▲国道から木島用水扇橋へ

暗渠は木島用水に合流
▲暗渠は木島用水に合流

3 文化堂書店南~藤沢皮膚科東~JA葬祭センター東~押原神社東

鳥居跡町付近の地図
▲鳥居跡町付近(地理院地図)

文化堂書店南の路地は旧道で、水路がそのまま道路になったようです。この道は鳥居跡町と万町の町境となっており、道路の端には暗渠となった水路が流れています。道路(暗渠)は微妙に曲がりながら新鹿沼駅前の道路を横切り、藤沢皮膚科の横を南下します。

文化堂書店横を南下
▲文化堂書店横を南下

暗渠は道路端に
▲暗渠は道路端に

路地はカーブして新鹿沼駅前通りへ
▲路地はカーブして新鹿沼駅前通りへ

藤沢皮膚科横を南下
▲藤沢皮膚科横を南下

さらに道路を横切るとJA東に入ります。そしてその先で二つに分かれます。左は昔の水路跡の道路、右は暗渠の続きです。暗渠はその先の道路を横切り、住宅地の中を流れて押原神社東に至ります。

藤沢皮膚科を過ぎて
▲藤沢皮膚科を過ぎて

道路を横切ってJA横へ
▲道路を横切ってJA横へ

JA前で暗渠が左から右へ
▲JA前で暗渠が左から右へ

JAの先のY字路は両方水路跡
▲JAの先のY字路は両方水路跡

Y字路を右へ
▲Y字路を右へ

暗渠は道路を渡って住宅地へ
▲暗渠は道路を横切って南下

カーブの具合は昔の水路のまま
▲カーブの具合は昔の水路のまま

押原神社の東鉄塔横を抜けてさらに南下していく
▲押原神社の東鉄塔横を抜けてさらに南下していく

さて、暗渠巡りの楽しみ方がわかっていただけたでしょうか?鹿沼の町の中にはもっともっとたくさんの暗渠があります。暗渠を巡りながら、昔の町の様子に思いをはせてみてはいかがでしょう。


ライター Nakky
 

掲載日 令和3年6月25日 更新日 令和3年6月30日

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