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「茂呂山の‶守護神″西山さんと歩く 茂呂山」 ―町のお手軽森林浴スポット、茂呂山へようこそ!―

オズマです。
「鹿沼フォト俳句紀行」第2弾を執筆しようと、6月12日朝8時。茂呂山へ出掛けました。
駐車場に車を停め、入口へ。案内版の写真をカシャカシャ撮っていると、

案内板
※茂呂山の案内板

向こうから、ダンディーなおじさまが近づいてきます。
おじさまのマスク、見てください!
すでにマスクからして、ただ物ではないですよね。

ただ物ではないマスク
※ただ物ではないぞ、このマスク。

おじさま、熱く茂呂山の素晴らしさと保全管理の必要性を話されます。
色々お話を伺っているうちに、だんだんどのような人物か分かってきました。
今年の5月29日(土曜日)に立ち上げたという
「茂呂山を愛する会」(35名の会員)の会長さんでした。(やっぱり!)
加えて、教育長も以前やってらした方!!


「魅力発信特派員」の血が騒いで、いろいろ伺っちゃいました。(笑)
なんてラッキー!!
ほんとに西山さん、貴重な時間をありがとうございました!

 
ということで、今回は、「鹿沼フォト俳句紀行」ならぬ、
「茂呂山の‶守護神″西山さんと歩く 茂呂山」です。
ガイドさんみたいに豊富な知識。楽しかったあ~。


花木センター前の道路の北側をちょっと上ると、茂呂山の駐車場です。
駐車場の西端奥が下の写真。奥に見えるのが入口の門ならぬ、トイレ。

駐車場
※茂呂山の駐車場

声を掛けてくださった西山さん。ダンディー!!
持っている杖は手作り。つやの良い竹の、節を削ってそこに黒のテープを巻いたもの。おしゃれ!

西山さん
※こんにちは!西山さん。


ここからの情報は、西山さんからお聞きしましたものです。
今年4月、「茂呂山を愛する会」立ち上げ前の有志でこの池の周辺を清掃。
石垣の手前には5月に植えたアイリスが見えます。
トイレの裏手等には、彼岸花やニッコウキスゲなども植えたそう。
四季折々に豊かな自然を有する茂呂山は、素晴らしい場所。
だからこそ、しっかり保全、管理していく必要を感じ実行されていらっしゃる。
お話から、そのことがひしひしと伝わってきました。

池には5,6匹の鯉が生息。オズマは立派な錦鯉2匹写真撮りました。小さな魚も泳いでいました。
しかし、西山さん、「外来種のカメがいて困っているんだ。誰かが飼育していたカメをここに放すものだから、皆食べられてしまって生態系が保てない。」とのこと。
「7月には池の水をすべて抜いて、溜まった池の沈殿物を清掃するんだよ。機材の調達もあって、まだ期日は未定だけど。オズマさん、取材にぜひ来てね。」

写真右手の四阿(あずまや)には、「茂呂山を愛する会」の活動が掲示されていました。

池全景
※7月に清掃予定の池

池の奥に案内されました。
「足元に気を付けて。こっちに立派な石があるでしょ。この石の間から湧き水が時期になるとでるんですよ。」

清水が湧き出るところ
※池の奥には、水の湧く場所

ちなみに、写真奥の四阿(あずまや)の右には、次の石碑が。
「あ加あかと  拓けゆく道  ゆき行かむ  大き雲湧く  野鳥の森へ      山本喜重」

その100m先にもオズマの身長より大きな句碑。
「寒明の  風にふくらむ  雑木山      朝治」

山を進んでいくと、右手に草を刈っていらっしゃる方が。
西山さんのお友達の高橋さんだそうです。
「茂呂山を愛する会」のメンバー。

西山さんと高橋さん
※西山さんと高橋さん。

茂呂山の保全に、日々力を尽くされている方だそうで、「ここも彼がきれいにしてくれた場所」と、いっぱい高橋さんが尽力されている話をお聞きしました。
この草刈りをしている右手の傾斜地には、「シモツケソウ」が複数植えられていました。
なんと高橋さんのご自宅の「シモツケソウ」を持ってきて植えたのだそうです。
驚くオズマに高橋さん、「うちにはいっぱい生えてるんだよ。」

シモツケソウ
※高橋さんの自宅から分植したシモツケソウ

さらに進むと道がまっすぐに伸びたところへ出ました。「僕たちは『銀座通り』って呼んでいる所。」
その「茂呂山銀座通り」の入口にクヌギの樹が3本。
「カブトムシやクワガタがくるのは、樹液があるから。樹液が出るかどうかは、蜂が来るかどうかで分かるね。」

茂呂山銀座通り
※通称「茂呂山銀座通り」を進む健脚、西山さん。追いつけないオズマ。

クヌギ
※「この樹にカブトムシやクワガタがくるんだ」

土曜日ということもあってか、何組かのウォーキングする方とすれ違います。
西山さん、そのほとんどの方とお知り合い!!
「よおっ。どうしてる?」と会話が始まります。
どれだけ顔が広いのでしょう。
 
「茂呂山を愛する会」の立ち上げ前の有志で、昨年の11月7日に、老朽化して錆びた四阿(あずまや)3つの鉄柱の塗り直しをしたそうです。
「天井の部分もあるから半日掛かったんだ。ここ見て。ここに清掃用具をおいて置くと、気づいた人がこうやって清掃してくれるんですよ。」
とおっしゃりながら、ささっと掃き掃除。手慣れています。

 四阿
※きれいになった四阿(あずまや)

また、上の写真の左ベンチ部分の木の板を指しながら、
「老朽化し朽ちているので、近いうちに材木を調達して直すつもり。」
とのことでした。

やることいっぱい。


さて、次に案内していただいたのは、この茂呂山を守っているという(ほこら)
着くなり、「いつもこうやって水をあげるんです。」と、水筒?を取り出しお水をかけていました。素早い所作にオズマびっくり!
茂呂山には、ここの他にも祠があるそうです。

ルーティーン
※ささっと、ルーティーン。クール!!


途中、ロープが掛けられて、行き止まりになっている場所を見せてもらいました。
「急こう配の階段があったのだけれど、階段の木が朽ちて通行止めになってしまって残念なんだ。」
また、東の方を指さし、「あっちには梅園があって以前は道が通じていたのだけれど、今はいけなくなった。他にも、心無い人が植物を持ち去ってしまうのでしかたなく通行できなくされた道もある。」と残念がっておられました。
さらに、「こっちを下っていくと鹿沼の民話に出てくる『がっから様』があるよ。」
 
そして、次は、オズマ期待の展望台へ。

しかし、残念……。
昨年?老朽化のために撤去されてしまい、今は写真のような更地に……。

展望台跡
※展望台跡

「展望台からは男体山や日光連山、筑波山まで見えて、初日の出も素敵だったのだけれど。また、再建してもらえるよう働きかけていくつもり。」とのこと。
写真奥の樹木も「眺望がよくなるよう伐採、手入れしていきたい。」とも、おっしゃっていました。

そして、そこから右手に2、30歩進むと開けた場所に出ました。

展望台の奥お空き地
※展望台跡の先の開けた場所

先客が3人。
またも西山さん、「よっつ、こんにちは!」と声を掛けます。
「茂呂山を愛する会」のメンバーの方だそうです。

ここからは、鹿沼の町や、晴れた時には男体山も見えるそうです。
この日はうっすらとした男体山。

茂呂山からの眺め
※「晴れた日には男体山や日光連山も見えるよ。」

写真右のおじさま曰く、「茂呂山をちょっと歩くと、毎日5000歩になる。」

西山さんとお仲間
※西山さんと「茂呂山を愛する会」のお仲間

今日も、素敵な朝です!皆様の今日が、いい一日でありますように!


ー 補説:「茂呂山を愛する会」とは ー
今まで、ボランティアで活動していた有志を募り、今年5月29日(土曜日)に市長、自治会長様他を招いて設立総会を行い、正式に組織として活動を始める。現在会員は35名。会員制で年会費1000円と県の援助(申請中)で活動。規約制定にあたっては、NPO法人「古賀志山を守る会」トップの池田先生を招いて講演を実施。


ライター オズマ

掲載日 令和3年6月18日

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