こんにゃく専門店「おこんにゃく茶屋」― 蒟蒻尽くしの「おこんにゃくプレート膳」 ―
オズマです。
宇都宮市在住の職場の先輩に「鹿沼市」の魅力を質問しました。(宇都宮在住なのに、私より鹿沼通。)
すると即答で、「ずっと行きたいと思っているのだけど、まだ行ってないのが『おこんにゃく茶屋』。こんにゃく尽くしの料理があるって。」
オズマ、たまたま午前中で仕事が終わる日でした。
話を聞いた2時間後には「おこんにゃくプレート膳」が目の前。(笑)
まず、お店の場所を紹介させてください。
鹿沼市役所近くの「市役所前交差点」から南に200メートルほどのところに「鹿沼郵便局」があります。その道路を挟んだ反対側(東側)が「屋台のまち中央公園」。(鹿沼市役所からは400メートル。徒歩5分。)
(車で行くときは、ぐるっと「屋台のまち中央公園」を回り込みます。)
その敷地内にある「観光物産館」建物内の、奥が「おこんにゃく茶屋」です。
まさか「観光物産館」の建物内にお店があるとは。
何度か物産館にはお邪魔していますが、その入り口を入って奥にレストランがあったとは気付きませんでした。
「観光物産館」で聞いて、「あっちです。」と指をさされても、すぐにはわかりませんでした。
ちなみに、車は「観光物産館」の正面に数台駐車できます。
また、「屋台のまち中央公園」内の「掬翠園(入場無料の日本庭園。こじんまりしていますが情趣あふれる所。)」の北側裏手徒歩50歩くらいの位置にも屋台会館利用者専用の無料駐車場があります。十数台停められる大きさです。
では、その北側裏手の無料駐車場から歩いて行ってみましょう。
1分ですぐに、ベニカナメの垣根の上に「おこんにゃく茶屋」の看板が見えました。
「屋台のまち中央公園」の敷地の中に入ると、正面に「彫刻屋台展示館(彫刻屋台3台を展示)」。
そして、右手には「観光物産館」の建物があります。その「観光物産館」の中央入り口を入って右側がお店です。
「観光案内所」建物の右側の写真です。右側には、「おこんにゃく茶屋」専用の入り口は無いようでした。
入ってすぐの、レジ下の掲示物です。近いうちに、完全制覇するつもりです。
お店は4人掛けテーブル4つと手前にカウンター席が4席ほどの、こじんまりしたつくりです。
13:40分。ランチタイム終了間際にも関わらず、奥に何やら作業をしている男性がいました。
さあ、注文したいと思います。「香草チキンカレー」にもそそられますが、今日は「おこんにゃくプレート膳」(1045円)に決めました。
配膳してくださった方が、一品一品、料理の説明をしてくれます。
まず、料理に使用しているこんにゃく芋の説明から。
こんにゃく料理に使用しているのは、
鹿沼市の在来種で大変貴重な「和玉」。
お膳の左上のサラダから順に説明していただきました。
(1)サラダ:こんにゃくの粉を使用したドレッシングにレモンを加えている
私の一押しは、写真右上の「ひじきとこんにゃくのさつま揚げ」です。
お魚を丁寧にミンチにして作った旨味と、慈姑のようなシャキシャキした食感が楽しめます。実は、このシャキシャキはレンコンだそうです。そこに、ごぼうとひじき、枝豆、人参、玉ねぎが入っている。とても美味な一品でした。
販売はしていないとのことでしたが、希望があれば、1つ100円、3個入りで譲ってくれるとのこと。もちろん、2セット購入。
また、刺身こんにゃくは無論ですが、その付け合わせの「ゆず胡椒」が、豊かなゆず感。無農薬ゆずを使用した自家製の「ゆず胡椒」だそう。こちらも購入。
そして、この野菜の下の、「こんにゃくステーキ」のたれが美味しい。店長にお聞きすると、昆布、シイタケの軸、麹を醤油に漬け込んで熟成し、継ぎ足しして守ってきた味だそうです。本当に美味しく頂きました。
ごちそうさまでした!
さて、
お腹も心もいっぱいになったところで、気になるのは奥のテーブルに座っている男性です。店長と何度もやり取りしています。
さあ、突撃取材!
快く取材を受けてくださったお兄さん。本当に、ありがとうございました!!
お兄さんは、宮城県在住の24歳、会社員。
水曜日がお休みの彼は、休みを利用して宇都宮の友人を訪ねた帰りだそうです。
せっかくなので帰りに何かしたいと思い、選んだのが、この「こんにゃく作り体験」。
「将来、こんにゃく作りを考えているのですか?」の質問に、「そういう予定はないです。」との返事。単純に、興味があって体験しに来たそうです。
大器の予感!
「写真を撮りたいので、マスク外してもらえますか?」
わおっつ!イケメン好青年!!
お兄さんの御厚意で、途中からですが、こんにゃく作りに同席させていただきました。
作ったこんにゃくを、絞り袋へ投入。
真剣な表情のお兄さん。店長曰く、絞り出されたこんにゃくに性格が表れるそうです。
「丁寧で貴重面ですね~。」と店長に褒められていたお兄さんです。
最後に、沸騰させてアクを抜きます。お湯がうす黄色いのはアクが抜けた証拠。
ちなみに、アルカリが低いとこんにゃくが固まらずに広がってしまうのだそう。
氷水にさらします。
「こんにゃく作り体験コース」に、自分で作ったこんにゃくそばの試食はついていないらしいですが、今回、店長の御厚意でお兄さんのために、そばつゆまで用意してくれました。
蕗の葉っぱでしょうか、「こんにゃくそうめん」の盛り付けが涼やか!
店長の大島由紀様に、お話を伺いました。
東京都赤坂に本部を置く、「公益財団法人日本特産農産物協会」から、「こんにゃくマイスター」の称号を授与された大島さん。
7年前に、鹿沼市の「地域おこし協力隊」に応募し、その第1号となる。
(現在までに8人の方が「地域おこし協力隊」として活躍しました。)
「こんにゃくマイスター」への道は、平坦ではなく、御主人と灰作りから始め、試行錯誤の末に現在に至るそうです。
納得のいくこんにゃくが作れるようになるまで7年も掛かり、その間に失敗したこんにゃくは100kgにも上る。
そんな中、せっかくのこんにゃくを捨ててはもったいないと、いろいろな料理を創った。それが今のこんにゃく料理に繋がったのだそうです。
その努力は、「ひじきとこんにゃくのさつま揚げ」1つの味にも如実に表れていました。
「灰作りから作っている人は少ないです。」と大島さん。
「こんにゃくショコラ」もあります。
オズマの今日は、大満足の素晴らしい一日でした。
皆さまの今日も、素敵な一日でありますように!
ライター オズマ