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【木挽きねこ〜木のお店〜】時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店①

みなさんこんにちは。

 

みなさんは時間を作ってでも行きたいお店がありますか?

私はあります。

時間を作って行くお店とは?

例えば、

■営業日が少なかったり、営業日が週一回。

■場所が森の中や市街地から遠い。

他にも事前予約してから伺うお店など、いろいろあると思います。

こうしたレアなお店は魅力的なお店が多いような気がします。

 

私は自分が気に入ったお店には、時間を作ってでも伺いたいと思っています。

今回の特派員記事はそんな"時間を作ってでも行きたい"お店を4部作でご紹介したいと思います。

 

さて、鹿沼市の地図を見ると、多くの森に囲まれているのが分かります。

森林率は全体の約68.4%を占めていて、そういったことから鹿沼市は、古くから木工業が地場産業として根付いています。

 

今回はそんな木にまつわる仕事

ご実家の製材所で仕事をしている臼井さんが、土曜日にオープンしている木のお店を取材しました。

 

(1)店舗

 

臼井さんのお店の名前は

【木挽きねこ(こびきねこ)】さん。

先程もご紹介した通り、現在は主に土曜日のみのオープンです。

(時々イベント出店や他の曜日オープンもあり)

 

(2)🪧

 

店名の木挽きねこ

可愛らしい名前ですよね。

お店のロゴも可愛らしいです。

臼井さんに店名の由来をお聞きしたところ

 

■材木屋さんの堅苦しいイメージを変えたい。

■柔らかい雰囲気の名前にしたい。

■猫が好きで飼っている。

■木挽きという、日本古来からの伝統ある技術を受け継ぐ名前を店名に入れたい。

 

このような思いから店名を決めたそうです。

 

木挽きとは、大鋸(おおが)を使い、丸太から木を取り出すこと。

いわば、丸太から材木にすることで、現在の製材所の原点だそう。

以前は多くの木挽き職人がいたそうですが、機械を導入した製材所の登場により今では全国で10人にも満たないそうです。

 

(3)大鋸

↑ 店内にかざってあった"大鋸(おおが)"

 

数種類の大鋸が店内には飾ってあるので、ぜひ実際に見てみてはいかがですか?迫力がありますよ。

 

臼井さんは20代中頃のご年齢ながらも、この道の経験も長く知識も豊富です。

このような木挽きの由来をはじめ、お店の商品を説明しながら木の性質、特徴などを詳しくお話してくださいました。

 

そんな臼井さんが作る木製雑貨は、お洒落で様々な木の種類で作っています。

日本にとどまらず、海外からも木を取り寄せて制作しているそう。

 

 

それでは、お店の中と商品をご紹介したいと思います。

まず、木挽きねこさんの店内は大きく三つの空間に分かれています。

店舗外から見るよりも店内は、はるかに広いですよ。

 

(4)店舗棚(1)

まず1番目の空間です。

お店に入るとすぐ目の前に、棚にお皿やコースターなどの作品が並んでいます。

奥には木材がたくさん並んでいますが、こちらはまた後半でご紹介をしたいと思います。

 

(5)店舗棚(2)

 

(6)店舗棚(3)

 

棚の上には一つ一つ手作りの木のお皿。

こちらは一つとして同じものはありません。

木の種類や木目など手に取ると重さや硬さも違います。

私も以前、購入させていただきましたが、臼井さんにお聞きすると詳しく説明してくれます。

木の性質や制作までのエピソードをお聞きしながら選ぶと、愛着湧く自分だけの一品を見つけることができますよ。

 

(7)購入品

↑自宅用に購入したもの。

 

木のお皿を購入すると100%自然素材で作られたオイルを塗ってくれました。

赤ちゃんにも安全なオイルを使っているので、食品を載せても安心です。

 

(8)購入品にケーキ

作ったケーキをのせても大丈夫でした。

とても使いやすい木のお皿です。

長く使いたい木のお皿。

 

メンテナンス方法は木挽きねこさんのInstagramに詳しく載っていますので参考にしてください。

 

 

この木のお皿にもいろいろな種類があります。

特に『杢(もく)』が綺麗に出た作品が希少だそう。

 

杢とは、木材の表面に現れる独特の模様のことを指します(木挽きねこさんのInstagramより)。

『杢』が出る判断材料として、年輪や木肌を見るそうです。長年の経験により、判断する能力が備わるのですね。

また、木を切断して初めて希少な杢を目にすることもあるそうですよ。

 

臼井さんがいろいろな杢が出た作品を紹介してくれました。

 

(9)杢(1)

↑ 波なみが綺麗に出ている木目

 

(10)杢(2)

↑角度や光の加減により、木目が光って見えるお皿

 

 

私が以前、プレゼント用として選んで購入した商品も希少な杢だそう。

(11)杢(3)

↑ 珍しい木目と色合い。どちらもプレゼントに。

 

(12)杢(4)

↑ カッティングボード

左は自宅用、右はプレゼントに。

こちらも珍しい模様に惹かれて購入しました。

 

木挽きねこさんの商品はとてもお洒落なので、知り合いがお店を始めるにあたってプレゼントしました。

どなたにプレゼントしても喜ばれます。

自宅用に買った木のお皿とカッティングボードは毎朝使っているので、見るたびに良い気分になります。

暮らしを豊かにしてくれる、そんな商品がたくさん並んでいます。

 

(13)店舗棚(4)

 

入り口の棚をじっくり見た後は、

自宅用に買ったカッティングボードが置いてある、店内奥の2番目の空間へ。

 

(14)店舗奥(1)

↑ 靴を脱いでスリッパに履き替えます。

 

2番目の空間には、カッティングボードをはじめ、時計や小型家具、小物雑貨などが置いてあります。

私は初めて伺った時、この空間がとても魅力的だったので、しばらくここで商品を見続けました。

 

(15)カッティングボード

 

常に商品を作っている臼井さん。

来るたびに新しい商品を目にすることが出来ます。

臼井さんはこれらの制作を、本業である製材場の仕事の後と、休日に制作しているとのこと。

 

仕事が終わるのが、17時。

本業である製材場の一画で退勤後、すぐに制作をはじめます。

制作に熱が入ると、22時位まで作業する時もあるそうです。

そして、腕が鈍らない様に、1日に一個は作品を作る様にしているそうです。

 

(16)カッティングボード(2)

 

製材場の機械で大まかな形は作ると言えども、形を整えたり磨いたりと、本業のお仕事の後に、一つの製品を作るのには相当な体力が必要だと思います。

 

しかし、このお話しをされている臼井さんの目は真っ直ぐで、輝いていました。

ものづくりがお好きなのと、この先の未来を見てわくわくしているように見受けられ、そんなお姿を見ているとこちらまで嬉しくなりました。

 

(17)スクエアのお皿

↑スクエア型の木のお皿は、お洒落なフレンチレストランで使われていそうな雰囲気。

 

(18)時計

↑こちらの時計は来るたびに気になっています。

部屋に掛けたら、ぐーんとお洒落になるだろうなぁ。

 

(19)名刺入れ

 

(20)小物入れ

 

(21)キャッシュトレイ

↑人によって使い方はいろいろ。

料理にも、アクセサリー置きにも、トレイにも。

 

どうですか?気になるものは、見つかりましたか?

 

ここでお店の情報を。

木挽きねこさんは令和6年8月8日にOpenしました。

私が最初に訪れたのが、令和6年9月28日。

その時に比べて、お店の商品や空間が増えました。

途中、幼馴染みの仲間がひとり加わり、お店を2人で切り盛りするようになったそう。

 

当初はまだ準備中だった3番目の空間もすっかり準備が整って素敵に変身していました。

そちらにも行ってみましょう。

 

(22)第3空間(1)

 

扉を開けると部屋の真ん中に大きなテーブルが見えました。

 

(23)テーブル

 

大人数で晩餐が出来そうな素敵な雰囲気のテーブルです。

臼井さんにお聞きしたら、このようなテーブルを、ある芸能事務所ではミーティング用の机に使っているとのこと。

日頃お目にかかることが出来ないものと出会えて、興奮してしまいました。

 

大きなテーブルには、木の器などがセッティングされていて、センスの良さが現れていました。

こんな素敵な場所で食事ができたら嬉しいな...

なんてことも考えてしまいました。

 

(24)階段

 

見渡すと、どうやら中二階もあるようなので、さっそく登らせてもらいました。

 

(25)階段登る

 

壁を見ると、最初に紹介した、様々な大鋸(おおが)が飾ってありました。

木の階段はトムソーヤの冒険など、物語にありそうなシチュエーション。

屋根裏部屋へと続く雰囲気の階段を上がっていくと...

 

(26)廊下

 

長い廊下の先には...

 

(27)中二階

 

隠れ家的な部屋がありました。

やっぱり物語の世界のようです。

この場所には初めて入るので、わくわくしました。

 

(28)中二階奥

 

広いスペースに、家具や雑貨が置いてあります。

木の温もり溢れる空間はとても落ち着きます。

中二階なので、階下からかすかに聞こえてくる話し声も心地良いです。

こちらに飾ってあるものも購入できるようです。

 

(29)中二階奥商品

 

飾ってあるものは、積み木や椅子、スツール、テレビ台などなど。

木挽きねこさんのInstagramをチェックすると、この積み木のこだわりなども書かれているので要チェックです。

しかしやはり実際に見てみるのが良いと思います。

とても素敵な空間ですので、ぜひ足を運んでみてください。

 

臼井さんにお聞きしたら、家具などオーダーを出来る物もあるそうですよ。

 

(30)一枚板

 

一枚板も売っています。

オーダーでテーブルにも制作できるとの事。

もちろん、このまま購入することも出来るそうです。

 

(31)木材

↑ 最初にご紹介した1番目の空間の奥。

 

こちらには様々な木が置いてあり、これらは販売しているそうです。

臼井さんの勤務先の株式会社臼井住設さんは、東照宮の丸太など、直接取引が出来る木材などがあり、業者の方もこちらを通して購入するそうです。

 

(32)東照宮杉

↑東照宮の丸太には徳川家の紋章がはいったラベルが貼られていています。これが貼られていると格式が高いことが分かります。

 

こういった貴重な木の取り扱いが出来るのは、取引の権利を持つ実家の製材場があるからで、強みでもありますね。

 

東照宮の木の他にも、以前行ったことのある屋久島の屋久杉も売っていました。

 

(33)屋久杉

↑ 私的な事ながら令和6年3月に訪れた屋久島

 

まさか、鹿沼市で屋久杉が売っているとは思わず、木挽きねこさんで見つけた時は本当にびっくりしました。

現在は、屋久杉のお箸も売っていますよ。

このように、有名で希少な木から作った木の雑貨を買うことも出来ます。

 

ここまでで、三つの空間全てをご紹介することが出来ました。

お店の中にそれぞれテーマがある空間。

訪れるだけでも楽しめます。

 

そんな空間を楽しんでいると、長く愛用できるお気に入りにも出会えるかも知れません。

もしかしたら新しい繋がりも。

 

実はこの日、新しい繋がりができました。

ご自身で飲食のお店をやっている方が、木挽きねこさんに来店したのです。

店名は【paddy(パディ)】さん。

詳しくは次号にて。

 

さて、木挽きねこさんについて戻りますが、現在は土曜日の店舗販売とオンラインショップ販売が主流ですが、オーナー臼井さんは、この先イベント出店や委託販売も考えているそうですよ。

 

(34)見下ろしたテーブル

 

最後に。

オーナー臼井さんは、やる気に満ち溢れていて、お話しを聞いていてとても楽しかったです。

今の若者は...なんて言っている人、ここにいますよ!

熱い気持ちを持つ、未来溢れる若者が。

ぜひ、会いに行ってみてください。

 

時間を作ってでも行きたいお店、木挽きねこさん。

いかがでしたか?

 

みなさんもぜひ伺ってみてください!

 

(35)ラテアート

 

それではまた!

第2部に続く。

 

木挽きねこ

〒322-0303

鹿沼市久野824-4

営業日土曜日

 

インスタグラムhttps://www.instagram.com/kobikicat_tochigi/

 

オンラインショップhttps://kobikicat.base.shop/

 

 

 

 

 

ライター  mari.mari


掲載日 令和7年4月30日
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