夏場の感染症に注意しましょう!
お知らせ
夏場に多く発生する感染症は、腸管出血性大腸菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)などです。
症状があるときは、早期に医療機関を受診してください。
腸管出血性大腸菌感染症(O157感染症など)
症状
感染源は患者の糞便、汚染された食品、水などです。
主な症状は、下痢、発熱、腹痛、血便などですが、尿毒症や意識障がい等の重篤な症状となることもあります。乳幼児、高齢者など免疫の低下している人は特に注意が必要です。
予防対策
トイレの後や、調理・食事の前には必ずせっけんで手を洗ってください。
牛肉や鶏肉の刺身など、食肉を生で食べることは控え、内部まで十分に加熱(中心温度が75℃、1分以上)して食べるようにしてください。
生肉を焼くためのトングや箸と食べる箸は別にしてください。調理の際の包丁、まな板や食器などの調理器具は、清潔に取り扱ってください。
咽頭結膜熱(プール熱)
症状
39~40℃の発熱に始まり、その後、のどの痛み、結膜炎といった症状が3~5日間程度続きます。
プールを介して流行することがあることから「プール熱」とも呼ばれます。小児に多い病気です。
予防対策
手洗いとうがいを励行(れいこう)してください。また、プールの前後には、シャワー、洗顔、うがいをきちんと行ってください。
他の人とのタオル・ハンカチの貸し借りは避けてください。
ヘルパンギーナ
症状
突然の高熱、のどの痛みが現れます。口の中に小さな水ぶくれができ、やがて破れ、ただれて痛みをともないます。
高熱は38~40℃で1~3日続き食欲不振、全身のだるさなどの症状が見られます。乳幼児に多い病気です。
予防対策
手洗いとうがいを励行してください。他の人とのタオル・ハンカチの貸し借りは避けてください。おむつの交換など便を扱った後は、特に、しっかり手洗いを行ってください。
手足口病
症状
手・足・口の中に水泡性の発しんができます。発しんは部分的にできる場合があり、時にかゆみを伴い、発症者の約1/3に軽度の発熱が見られます。
ごくまれに髄膜炎(ずいまくえん)や心筋炎などを生じることがありますので、症状が改善されない場合は、早期に医療機関を受診してください。
予防対策
手洗いとうがいを励行してください。他の人とのタオル・ハンカチの貸し借りは避けてください。
伝染性紅斑(りんご病)
症状
頬に境界が鮮明な紅い発しん(リンゴの頬)が現れるのが特徴ですが、全身、手足にもレース状の紅斑が見られます。
発しんが現れる数日前に、発熱、倦怠感、咳・鼻水などのかぜ様の症状が見られることがあります。
予防対策
手洗いとうがいを励行してください。くしゃみや咳により飛沫感染することから、流行時期において、混み合った場所ではマスクを着用し、看病する人以外は、かぜ様症状の人に近づくことは極力控えてください。時に、妊婦が感染すると流産を起こすことがあります。
感染症予防の基本は、適切な手洗い、うがいの励行、バランスの取れた食事と十分な睡眠です。
日頃からしっかりと予防に努めましょう!!
感染症による問い合わせ
県西健康福祉センター(保健所)
電話 0289-64-3125