鹿の角アクセサリーと絵本作家のギャラリー【gallery shop PILE 〜 ギャラリーショップパイル】
みなさん、こんにちは!
時間を作ってでも行きたいお店シリーズも
第3弾となりました。
今回は里山のある場所に、
オープンしたばかりのギャラリーに伺いました。
ポストカードがとても素敵です。
趣ある背景にはセンスの良い家具。
壁に飾ってある絵も気になります。
さっそくプレオープン中とオープン後に伺ってみたので、どちらも合わせてお伝えしたいと思います。
少し隠れ家的な場所にあるこのギャラリー
名前は"gallery shop PILE (ギャラリーショップパイル)"さんと言います。
ご夫婦お二人で営まれているこのギャラリー
目の前には田畑が広がり
背後には山々が見える場所にあり
一見するとここがギャラリーとは気づかないかもしれません。
しかし、目立っているわけではないけれど
お洒落な雰囲気が漂っていて、興味をそそられます。
場所について簡単に説明しますと、ヤオハン粟野店近くの山あいに位置しています。
詳しくは、gallery shop PILEさん(以下パイルさん)のインスタグラムに
動画付きの道のり案内が投稿されているので見てみてください。
車はギャラリーの目の前の広場に停められます。
そこから綺麗に敷かれた飛び石を歩いてギャラリーへ。
途中にはクリスマスローズや良く手入れされている木々が。
このように手をかけている様子から、ギャラリーへの期待度が高まります。
入り口の引き戸のガラスから見える店内の風景に
ワクワクがとまりません。
古民家を改装した建物ですが、
古き良きと、新しさが融合されたとても味のある建物です。
さあ、入ってみましょう。
最初に目につくのが、アクセサリー。
トルソーにかかっているものや、箱に入っているアクセサリーは共通する
"あるもの"
で、作られています。
"あるもの"
とは?
鹿の角です。
↑ カットした鹿の角。
鹿の角!
シカノツノタチ(鹿沼市魅力発信特派員の愛称)としては、かなり親近感が湧きます。
それではまず、鹿の角で作ったアクセサリーについて、詳しくご紹介したいと思います。
アクセサリーを制作しているのは、ご主人である白田さん。
アクセサリーのブランド名は
【Hadara】さん。
さっそく、Hadaraさんの名前の由来をお聞きしました。
︎観葉植物がお好き
︎観葉植物の葉っぱの緑だったり、黄色だったりまだら模様を斑入り(ふいり)という
︎斑入りの一文字である"斑"を名前に
︎ロゴも斑をイメージしたもの
︎意味は雪が積もった中から草が出る
このようにいろんな想いがこもった名前だったんですね。
聞いていて美しい情景が目に浮かびました。
店主さんの想いが込もった名前のアクセサリーは、鹿の角というアウトドア感が強いイメージを拭い去り、
繊細かつファッショナブルな仕上がりです。
↑Hadaraさんのインスタグラムより引用
青山にあるお洒落なお店でも販売されているようです。
店主さんになぜ鹿の角を使ったアクセサリーを制作しようと思ったのか、お聞きしました。
まず、出身が鹿沼市ではなく県北出身のご夫婦。
Hadaraの店主さんは実家が牧場だそうです。
その牧場にはたくさんの鹿の角が落ちていて、トラクターで踏んでしまうとパンクするので、拾って捨てていたそう。
しかし、せっかくだから何かに加工してみようと思いついたのが始まり。
その際に思った事が
︎自分にしか出来ない作品にしよう
︎金属加工業の経験が長かったのでそれを活かした作品を作ろう
︎アウトドア感が出ないほうが良い
︎ファッションに興味がある人に目に止まるもの
このようなことを思いながら作った結果、
とても素敵なアクセサリーが出来たんですね。
↑ 鹿沼の山里で、こんなにオシャレなアクセサリーを販売している事に、びっくりしました。
製作は月20個から30個。
磨く時間がかなりかかるそう。
ギャラリーOpen日は、土、日、月曜日の週3日です。
↑Hadaraさんのアクセサリー
こちらは指輪。
とてもスタイリッシュで男女共にお洒落に着用出来そうです。
ギャラリーOpen日が週3日なのは、アクセサリー制作時間を見越しての日数だったのですね。
時間を作ってでも行きたいパイルさん。
まだご紹介したい作品があります。
壁に飾ってある作品について。
詳しくご紹介していきたいと思います。
↑ 店内に飾ってある絵は原画です。
↑ 三角、四角が重なり合ったカラフルな作品。
この作品に惹かれました。
壁に飾ってある作品は、奥様で
絵本作家兼イラストレーターでもある
"みうらとも"さんの作品です。
↑ みうらともさんの経歴のキャプション
みうらともさんはスイスから出版されている
絵本の作家さんです。
スイスから出版。
すごいです!
スイスから出版したのはどのような経緯から?
さっそくともさんにお聞きしてみました。
ともさんは2016年、
初めて"ボローニャ国際絵本原画展"に出展され
見事、入選しました。
↑ ボローニャ国際絵本原画展の作品集
↑みうらともさんの作品
その際、審査員のひとりが
スイスの出版社の方で、絵本が出来上がったら送って下さいと言われたそうです。
その後、出来上がった絵本はスイスから出版されたそうですが、人気ゆえに様々な国の言語にした絵本も出版されました。
↑各国から出版された、ともさんの絵本。
日本、韓国、スペイン、イタリア、英語、ドイツ語など様々な言語の絵本は、
国によって表紙・大きさ・装丁が異なるそうです。
日本の絵本には、帯やカバーがかかっているそう。
少しでも表紙の汚れを気にする日本人に対応し、その様な仕様にしているそうです。
また、韓国の文字には装飾が付いていてキラキラ。
他にもよく見ると違った点がみつかり、とても興味深かったです。
並べて見せてくれた、ともさんに感謝です。
絵本の制作時間は、物語が決まって出版社からOKがでてから2年かかるそうです。
長い月日を費やした作品には思い入れがきっとあると思います。
この日とは別日に、伺った時の作品も素敵でした。
この日は、以前記事に書いた
ようこそ鹿沼へ【いちごの聖地スタンプラリー】編の時に寄らせていただきました。
一緒に行った千葉から来た友達が、この作品の"よるさん"をいたく気に入っていました。
↑よるさんのクリアファイル
よるさんがみんなに絵本を読み聞かせしています。
さて、ここからは千葉の友達が私に代わって特派員になります。
それでは、お呼びしましょう。
鹿沼市魅力発信特派員(シカノツノタチ)
千葉支部、じゅんこさん
じゅんこ『私は今、高円寺にあるCLOUDSさんに来ています。
今日はみうらともさんの「ながれぼしくんとなかまたち」の展示会にお邪魔しました。』
↑ 千葉在住で、東京に勤務先がある友達が、仕事帰りにともさんの展示会にお邪魔しました。
以後、展示会の写真は友達が撮影したものです。
展示会詳細は
みうらとも
「ながれぼしくんとなかまたち」
場所東京都杉並区高円寺北CLOUDS
期間令和7年4月15日-27日13時-19時(最終日17時まで)
※既に終了しています。
↑ よるさんのぬいぐるみ
↑よるさんとながれぼしくん
よるさんファンの友達は、鹿沼に来た際にはまだなかったよるさんのぬいぐるみと、
よるさんのポストカードも見られて大満足だったようです。
ポストカードは購入したそうですよ。
↑ パイルさんのギャラリーでも、ともさんの作品から作った雑貨を購入することができます。
↑私が以前購入した、ともさんの作品の便せんセットとシールとポストカード
この便箋で、久しぶりに友達へ手紙を書きました。
他にもこだわりの商品も購入することができます。
みなさん、ギャラリーショップパイルさんはいかがでしたか?
ご夫婦に、県北から鹿沼市に移住して良かったことをお聞きしました。
- ︎東京までのアクセスの良さ(車はインターが近い、電車でも行きやすい)
- ︎材料の調達に行くのに宇都宮市が近い
- ︎飲食業は、個人店が多く安くて美味しい
こちらのギャラリーは知り合いのつてで、築約140年の古民家をリフォーム後に入居したそうです。
天井を見上げた際の、真っ黒い梁の赴きがありとても良いです。
みなさんもぜひ、見に行ってみてください。
↑ パイルさんの入り口から出て右側をみると竹林が。
このおかげで日陰になり過ごしやすいそう。
そして今回、
鹿沼に来た時にパイルさんに一緒に行った千葉の友達が、
思いがけず今度はともさんの展示会に高円寺へ行っていました。
あの日がまだ、繋がっています。
ここでも人と人が繋がっていくのを感じました。
ギャラリーショップパイルさんの名前の由来として、
︎■いろんな人が来て繋がる
︎■同じ思いの人が積み重なって繋がる
と教えていただきました。
こうしてまた、少しづつパイルさんの世界感を好きな方たちが繋がっていったら良いですよね。
私も今回、友達がともさんの展示会に行くと聞いて、とてもとても嬉しかったです。
東京でも販売や展示会をしているご夫婦が、鹿沼の里山でギャラリーを営んでいる。
とても興味深いと思いませんか?
時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店
第3弾。
ぜひ、伺ってみてください!
それでは、また!
第4弾に続く・・
Gallery shop PILE ギャラリーショップパイル(鹿沼市久野232-2)
鹿角アクセサリー作家@hadara2022
絵本作家 イラストレーター @tomomiural
ライター mari.mari