南摩から鹿沼をキレイに~第一回南摩クリーン大作戦~
みなさまこんにちは、鹿沼市魅力発信特派員のt.hirotaです!
私が参加している活動には、栃木県鹿沼市の南摩地区を拠点にイベント限定で行う「なんまん焼き」の販売や、地域の魅力を外に伝える活動を行う「なんまん本舗」のボランティア活動があります。
この「なんまん本舗」という団体が、一体どのような経緯で誕生し、どんな想いで南摩と向き合っているのか……その詳細については、また改めて別の記事でじっくりとお伝えしたいと考えています。そちらもぜひ楽しみにしていてくださいね。
さて、今回はそんな私たちが今年から新しくスタートさせた、ある「挑戦」についてご紹介させていただきます。それは、地域の土台となる環境を守る活動、「南摩クリーン大作戦」です。
■「やりたい!」から始まった、新しい一歩
これまで「なんまん本舗」として、南摩フェスティバルやなんま夏祭りなど、さまざまな形で地域の盛り上げに関わってきました。私は南摩で生まれ育ち、一度は東京や福島でITの仕事に従事してきましたが、地元に戻ってきて改めて感じるのは、南摩という場所が持つ温かさと、一方で直面している「地域の維持」という課題です。
お祭りやイベントで笑顔を作ることも大切ですが、その笑顔の舞台となる「南摩の景色」を自分たちの手できれいに保つことも、同じくらい重要ではないか――。そんな思いを抱いていたところ、昨年、メンバーとの何気ない会話の中で「南摩でゴミ拾いをやってみたい!」という意見が自然と集まるようになりました。
執筆者である私自身も、地区内を移動する中で道端のゴミが気にかかることがよくありました。特に、地区の象徴ともいえる南摩川。実はこの南摩川、地元の方々の地道な努力のかいあって、ここ最近ではホタルが出没するようになるまで水質が改善してきているのです。
そんな美しい生命が戻りつつある川だからこそ、河岸や草むらに心ないゴミが落ちているのを何度も目にしていたのは、とても悲しいことでした。
「いつかやらなきゃ」を「今やろう」に変えたのは、冬という季節でした。冬は川の水位が下がり、普段は水面下にある場所や、生い茂る草に隠れていた場所まで手が届くようになります。「今がチャンス!」とメンバーに声をかけ、記念すべき第1回「南摩クリーン大作戦」の実施が決まりました。
■準備万端、いざ南摩川へ
実施にあたり、まずは道具の準備から始めました。ありがたいことに、私たちの活動拠点である鹿沼市では、ボランティアによるゴミ拾い用の袋を無料で提供していただける制度があります。事前に市から45リットルのゴミ袋を10枚いただき、「これだけあれば十分足りるだろう」と意気揚々と出発しました。

今回の舞台は、南摩地区の西沢町エリア。西沢球場を出発地点とし、南摩川を遡上しながら西沢町1区の公民館を目指すルートです。
河原に降り立つと、冬特有の枯れ草が広がっていました。一見すると何もなさそうに見えるのですが、一歩足を踏み入れ、重なり合った枯れ草をかき分けてみると……。そこには、ホタルが棲む川とはとても思えない、目を背けたくなるような現実が隠れていました。

■わずか500mの距離に、溢れるゴミ
清掃を開始してすぐ、私たちの予想は大きく外れることになります。 最初に見つけたポイントだけで、用意していた45リットルの袋が瞬く間に5枚もパンパンになってしまったのです。

今回の清掃ルートは、距離にしてわずか500メートルほど。大人が歩けばほんの数分で通り過ぎてしまうような短い区間です。しかし、そのわずかな距離の間に、私たちの想像を絶する量のゴミが潜んでいました。
落ちていたゴミの多くは、上流から流れ着いたと思われるものもあれば、明らかに意図的に捨てられたものもありました。中でも特に衝撃的だったのが、ペットボトルの中にぎっしりと詰め込まれたタバコの吸い殻です。一つや二つではありません。

さらに拾い続けていくと、ゴミの種類に偏りがあることに気づきました。特定の飲料の空き缶や、同じメーカーの食べ物の包装……。それは、不特定多数の人がたまたま捨てたというよりも、一部の限られた人が、日常的に、そして常習的にこの場所に捨てているのではないか、ということを物語っていました。
「そんなにゴミはないだろう」と、どこか楽観的に構えていた参加メンバーたちも、次々と現れるゴミの山を前に言葉を失っていました。しかし、実際に自分たちの手で拾い、南摩川の現状を肌で知ったことで、「このままではいけない」「自分たちが動く意味があるんだ」という強い使命感が、メンバーの心に火をつけたのです。

■活動の結果と、私たちが目指す先
最終的に、この500メートルの区間で集まったゴミは、45リットルの袋で合計13枚分にものぼりました。途中で用意していた無料の袋が底をついてしまい、急遽、市指定の有料ゴミ袋を買いに走るという一幕もありました。
今回の活動を通じて痛感したのは、やはり「知ること」の大切さです。これまでも「ゴミが落ちているな」とは思っていましたが、わずか500mで袋13枚分という物理的な重み、そしてペットボトルに詰められた吸い殻という具体的な現実を知ることで、問題の根深さをメンバー全員で共有することができました。
私たちの活動は、単に「ゴミを拾ってきれいにする」だけが目的ではありません。こうした活動の様子を発信し、現状を一人でも多くの方に知ってもらうことで、ポイ捨てをしようとする人の心を一瞬でも踏みとどまらせたい。そして、南摩を愛する人たちが「自分たちの地域を誇りに思える環境」を作っていきたいと考えています。
かつて南摩フェスティバルで予約制度を導入して混雑緩和を図った時のように、目の前の課題に対して「どうすれば良くなるか」を考え、一歩ずつ実行に移していく。その積み重ねが、南摩の未来を形作っていくのだと信じています。
そしていつの日か、この活動が実を結び、南摩川が「ホタルで有名な川」として、多くの人に愛される場所になること――それが、私たちの大きな夢であり、目指す姿です。
■次回に向けて――あなたも一緒に活動しませんか?
第1回「南摩クリーン大作戦」は、多くの気づきとともに幕を閉じました。この熱量を絶やさないよう、今後は月に1回のペースで定期開催していく予定です。
南摩にお住まいの方はもちろん、南摩出身で「地元のために何かしたい」と思っている方、あるいは南摩の自然や、私たちが焼く「なんまん焼き」に興味を持ってくださっている方。
どんなきっかけでも構いません。
私たちの活動に、少しだけ力を貸していただけませんか?きれいになった河原を眺める時の清々しさは、何物にも代えがたいものがあります。

南摩クリーン活動の情報は、以下のInstagramアカウントでも随時発信・募集しております。ぜひご覧になってください!
- なんまん本舗 公式Instagram https://www.instagram.com/nanman__honpo/
- 知ってイイね鹿沼 Instagram https://www.instagram.com/kanuma_informalpr/
「自分たちのスタイルで、楽しみながら地域を守る」。 そんな南摩クリーン大作戦に、ぜひご参加をお待ちしております!
最後になりますが、ゴミ袋の提供や活動にご理解をいただいた鹿沼市の関係各所、そして急な呼びかけに応えて集まってくれたメンバーに心から感謝いたします。
南摩の景色を、もっと美しく。ホタルが舞う未来を目指して。私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。







