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【AWANO夢咲くARTFESTIVAL2024〜医王寺・常楽寺・嵯峨〜】

さて、粟野アートフェスティバル2024の記事もこれで最後です。

 

記事は最後ですが、今回のイベントで

一番最初に行った会場が医王寺です。

 

去年、初めて伺った医王寺。

鹿沼にこんな場所があったのかと感動し、時々散歩に来ようと思っていたはずが、1年ぶりの訪問となってしまいました。

 

(1) 医王寺入り口

 

去年もここからスタートしたなぁと、粟野アートフェスティバルの看板と旗を見ると懐かしい気持ちでいっぱいに。

 

(2)医王寺金堂

仁王門をくぐると、医王寺の境内でひときわ目を引く【金堂】が見えました。

去年は西側の茅葺き屋根が新しく葺き替えられていて、目視してもその部分だけ色が違って見えました。

しかし、一年経った今ではどの部分を葺き替えたのかわからないほど馴染んでいます。

 

粟野アートフェスティバル会場である講堂と客殿まで行くのに、懐かしさでなかなか先に進めません。

境内をゆっくり散策して講堂に向かうと、また入り口も懐かしい。

 

(3)医王寺講堂入り口

 

わくわくしながら講堂に入ります。

 

(4)前野行(1)

今年は、松野行さんの作品です。

松野さんの作品は赤を基調とした絵が多く、とてもインパクトがあります。

 

(5)前野行(2)

 

"渇き"と題名に入っている絵。

遠目でみると外国の文字にバイクと赤が目に入り、"かっこいい"と思う絵でした。

ところが、近づいてみるともっと深いものを感じられます。

場面は海外。果物をバイクで売る。

赤は暑い地域の渇いた地を表現しているのかな?

そんな風に思いました。

この会場の係の方が、作家さんがインドを描いた絵と説明してくれたので、納得がいきました。

行った事はないけれど、絵からこの地域を垣間見る事ができました。

医王寺の住職に去年いただいた資料には、

お寺とはインドで生まれた仏教という宗教の教えにもとづく施設と書いてあったので、まさにインド繋がりでこの場所にぴったりだなと思いました。

 

(6)前野行(3)

 

(7)前野行(4)

 

松野さんの他の絵も医王寺の雰囲気にぴったりでした。

廊下右の絵は、栃木県総合文化センターで8月に行われた新作家集団展でも見させていただきました。

今年だったか去年だったか定かではありませんが、その時も会場で素敵な絵だなと目に付いたのを覚えています。

また、この医王寺で見たら雰囲気がまったく違って見えたのでびっくりしました。

どちらの場所でも素晴らしいと思いましたが、見る側の感じ方が変わるので、いろいろな場所で見る事が出来るのは、いろいろな楽しみ方ができて嬉しいです。

 

さて、次は客殿に歩いて行きます。

(8)竹下勝雄(1)

 

竹下勝雄さんの作品です。

 

(9)竹下勝雄(2)

 

竹下さんの作品は黒を基調とした作品が多く、大きさなどのイメージから堂々とした感じが見受けられます。

(10)竹下勝雄(3)

(11)竹下勝雄(4)(12)竹下勝雄(5)

大きな作品が多かったのと、雰囲気が抜群にこちらと合っていたので動画を撮らせていただきました。

しかし動画から写真にしたので、残念ながらこの記事に掲載するにはあまり画質が良くないのですが、竹下さんの作品が医王寺客殿にとても合っていた事をお伝えできればと載せました。

 

この迫力ある絵は動画や画像では伝わらない。

どの作品にも言えますが、実際に目で見て体験していただきたいと思ってしまいます。

 

今回の粟野アートフェスティバルで医王寺に行かれた方、まだ伺ってない方、ぜひ来年も行ってみて下さい。

粟野アートフェスティバルでは、講堂と客殿を公開しているので、絶好のチャンスですよ。

 

(13)グッズ

 

今回の粟野アートフェスティバルではオリジナルグッズがいろいろありました。

この日の案内係でご自身の彫刻を見せてくださった方の作品と、粟野アートフェスティバルオリジナル手ぬぐいで記念撮影。

(14)医王寺境内

 

この日の粟野アートフェスティバルは医王寺のみに行きました。

 

さて次の週、今度は会場の一つ"嵯峨"に行きました。

嵯峨は"手打ちそば処嵯峨"敷地内の大きなガーデン、"嵯峨ガーデン"が会場です。

 

(15)嵯峨ガーデン

 

まずは腹ごしらえ。

手打ちそば処嵯峨にはガーデンカフェもあるんですよ。この日はケーキセットを。

好きなケーキを数種類の中から選べます。珈琲もケーキもとても美味しかったです。

私の近くの席に座っていた方は、お蕎麦を食べていました。天気の良い日に外で食べるお蕎麦も美味しいでしょうね。

(16)嵯峨ガーデンパラソル

 

素敵なガーデンカフェを後にして歩き始めるとまもなく目の前に...

(17)鈴木典生(1)

 

ポールの様なものが立っています。

 

(18)鈴木典生(2)

 

中を覗いてみると、ひらがなの"さ"

こちらがここ嵯峨に展示してある

鈴木典生さんの作品です。

 

(19)鈴木典生(4)

 

転々と置かれている作品にはひらがなが一文字ずつ書かれています。

 

一作品に書かれている文字を繋げると万葉集にある柿本人麻呂が三椏の花を歌った歌になりますー

粟野アートフェスティバル公式Instagramより。

 

そう、この嵯峨ガーデンは三椏(みつまた)の花で有名な場所なんです。

(20)嵯峨ガーデン三椏の花(1)

 

私も去年、2023年4月の上旬に嵯峨ガーデンにお邪魔していました。

こちらも動画から画像にしたのであまり鮮明ではありません。

それでも、この様に三椏の花を一面に見ることが出来ました。

(21)嵯峨ガーデン三椏の花(2)

(21)嵯峨ガーデン三椏の花(3)

 

私が行った日はイベントをやっていて、オカリナ奏者が

"コンドルは飛んでいく"

"春よ来い"

を演奏していました。

三椏の花とオカリナ演奏、とても良かったですよ。

 

ここでまた粟野アートフェスティバルの事に戻ります。

鈴木典生さんの作品を辿っていくと、ウッドハウスを見つけました。

(22)嵯峨ガーデンウッドハウス

 

中には陶器の置き物が見えました。こちらも作品かな?と中に入ってみると...

 

(23)森聖華(1)

 

森聖華さんの作品です。

ぷっくり可愛らしい河豚。

祀ってあるのは何故?と思ったら...

 

(24)森聖華(2)

 

説明が書いてありました。説明を読んで、ワクワクします。

(25)森聖華(3)

(26)森聖華(4)

さっそくお願い事を書いて河豚に食べてもらいました。

みんなからの祈願の紙をたくさん食べていたので、幸せそうに見えました。

 

私の願いは...絶対叶えるぞ!と思う事を書きました。

作家の森聖華さん、もし中身を開けて見られるのなら、おかしなお願いを書いたのは私ですよ。

 

嵯峨ガーデン、すごく楽しかったです。

なんだか宝探しに来たみたいにアートフェスティバルを楽しめました。

 

次は中学校に向かいます。

(27)粟野中学校

 

粟野中学校です。

旧粟野中学校が廃校になり、今はこちらの中学校で生徒たちが学んでいます。

(28)粟野中学校入り口

 

さっそく来客用の玄関から入ってみます。

(29)粟野中学校美術部作品

 

粟野中学校の生徒の作品です。

まずこの作品を見て、生徒たちが自由に表現していてとても良いなと思いました。

立ち止まって見ていると、受付の方から声をかけられました。

『生徒の作品は自由でとても良いですよね』と。

同じ事を考えていたので嬉しく思いました。

 

実は次の日の事になりますが、旧粟野中学校には鹿沼市各学校の美術部の生徒の作品が飾ってありました。

その絵を一緒に行った友達と見てびっくり。

私たちがこの年代だった頃には見た事がない絵がほとんどだったからです。

 

私達の中学生の頃の絵画は、静物画や風景画が多く見られました。

しかし、今回見た中学生の絵は空想の絵が多く、色使いもとてもカラフルで自由。

時代と共に絵も変わっていくんだなという事を実感しました。

それがただ驚きで新たな発見をしたことが嬉しくもありました。

 

作家さんの作品も見応えがありました。

(30)粟野中学校作品(1)(31)粟野中学校作品(2)

(32)粟野中学校作品(3)(33)粟野中学校作品(4)

34

(34) 大貫恵美子

(35)株田昌彦

(36)渡辺ふく 

こちらの記事に全ては載せきれませんが、素晴らしい作品ばかり。彫刻と絵画と両方の展示でした。

 

ここで、とても残念な事が。

粟野中学校では2階にも展示されていた作品があったのですが見落としてしまいました。

1階の展示が見応えがあったので、1階のみと思ってしまい2階を見ずに帰ってしまったのです。

 

2階には大島敏英さんの作品があり、楽しみにしていたというのに。

他の会場と勘違いしたかな?と会場を後にしてしまったのです。

しかもこの日が粟野中学校の最終日。粟野アートフェスティバルは、会場ごとに最終日が違っていたので来年はいろいろと事前準備をして望みたいと思っています。

 

(37)大島敏英

2022年3月東京都美術館にて。

大島敏英さんの作品

粟野アートフェスティバルにも展示。

 

次に私が訪れた会場の最後になりましたが、

初めて伺った場所。

(38)常楽寺

常楽寺です。

常楽寺といえばヒガンバナが有名で、今年もSNSで多くの方が投稿されているのを拝見しました。

(39)常楽寺入り口(1)

 

中に入ってとても驚きました。

厳かな場所に入ることが出来て感動です。

粟野アートフェスティバルでは、普段は公開していない場所も見ることができます。

常楽寺のこの本堂、素晴らしいです。

(40)常楽寺入り口(2)

 

どこを見ても感動で、すべてが作品に見えてしまいます。

(41)横山徹(1)

 

部屋の中央に佇む作品は、横山徹さんの作品です。

(42)横山徹(2)

 

『素材との対話』シリーズです。

(43)横山徹(3)

 

今回見てきた作品は、木や陶器が多い中、石"小松石"が素材の作品は初めて。

(44)横山徹(4)

(45)横山徹(5)

 

室内だけでなく、常楽寺の庭にも作品が置かれていました。

(46)横山徹(6)

近代的な美術館の庭園にある様なこの作品、

常楽寺の雰囲気にとても良く合っていて、存在感も抜群でした。

素材との対話、私にもできたかな。

 

(47)常楽寺猫

人懐っこい常楽寺のむぎちゃん。

 

 

この日は常楽寺の皆さんとお話しする事ができてとても嬉しい日となりました。

こうして粟野アートフェスティバルでご縁ができるのがとても嬉しいです。

今回の粟野アートフェスティバルに三日間伺いましたが、新しい人との出会いも生まれたイベントでした。

 

行きたいけど敷居が高そう、芸術をあまり知らないから行っても良いのかな?そんな声も聞こえてきました。

一度行ってみて下さい。そんな事を忘れてしまうくらい楽しいです。

作品を楽しく見て、楽しそうなワークショップに参加して、出会ったライブを聴いてみて、マルシェで美味しいものを食べてみる。それだけで良いんです。

本当に楽しいですよ!

 

ぜひ、来年は会場でお会いできますように。

 

(48)ラテアート

粟野アートフェスティバル主催者田中茂先生の作

"化けそこなった狸月下に想う"をラテアートしました。

 

それではまた!

 

 

ライター  mari.mari


掲載日 令和6年12月26日
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