このページの本文へ移動

酒造りワークショップin前日光醸造所

みなさんこんにちは。
2026年9月のシルバーウィーク、
みなさんはどのように過ごされましたか?

私は酒造りワークショップに参加してきました。

場所は小林醸造(株)前日光醸造所(旧上粕尾小学校)です。
企画:日本酒で絆ぐAWANO ART プロジェクト

小林醸造(株)前日光醸造所と
『AWANO 夢咲くART FESTIVAL』
特定非営利活動法人花と芸術の街あわの実行委員会とのコラボ企画です。

 

図1.png

 

 

場所は前日光と聞いて、遠いかなと思っていた会場までの道のりですが、この時期に咲く彼岸花の群生や綺麗な川を道路から眺めることができたので、あっという間に着きました。
昔より道も舗装され、一本道ではありますが
難なく醸造所に着いた感じがしました。

会場の小林醸造(株)前日光醸造所さん(以下敬称略)は県道から脇道に入って、坂道を登った小高い場所にありました。

 

図2.png

↑ 小林醸造(株)日光醸造所( 旧上粕尾小学校)の校舎と、ドクターヘリの発着所でもある校庭です。

 

 

図3.png

 

それでは、校舎内に入ってみましょう。

 

校舎内には、ミーティングルーム・直売所・事務所・体験ルームなどがありました。

 

図3.png

↑ 玄関を入ってすぐ右側にある直売所の風景。

 

こちらでは小林醸造(株)の様々なお酒を買うことができます。

この日も、酒造りワークショップ以外のお客様が直売所を訪れていました。

 

図5.jpg

 

直売所のある部屋の周辺は素敵にリノベーションされていて、
お洒落なディスプレイや廃材を再利用した内装を見るのも楽しみの一つです。

玄関入ってすぐの左側の教室には、参加者が講話を聞く準備がされていました。
教室で授業...講話なんて、何十年ぶりだろう。
机や椅子に座る時もなんだかわくわくしました。

 

図6.png

 

いよいよワークショップのスタートです。

講師であり小林醸造(株)前日光醸造所の社長小林一三氏の講話では、大田原市の『池島酒造株式会社』より2021年に事業継承し、鹿沼市に37年ぶりに清酒蔵が誕生したことをはじめ、廃校プロジェクト、酒造工程などを楽しい対話形式でお話していただきました。

小林社長は東京農業大学農学部醸造学科で学んだ後、故郷である鹿沼市に戻り、実家の家業の小林酒店の跡を継ぎました。その後、2024年、廃校になった旧上粕尾小学校跡地をリノベーションし、現在の醸造所を作りました。


さあ、いよいよ醸造所がある体育館へ移動です。

 

図7.jpg

↑  外観はまだ体育館の名残があり、この中に醸造所があるとは想像できません。

体育館の玄関には白衣やキャップが用意してありました。これらを着用し、手袋をはめたら消毒をして入室します。
中に入ると、新しい設備の整った立派な醸造所がありました。

 

図8.png

↑ こちらは講話前に下準備を見に行った時の様子です。お酒にするお米(イセヒカリ)をこれから蒸すところでした。

 

 

図10.png

↑ 講話を終えて醸造所にいくと、お米が蒸されていました。

 

蒸気でピンと張った布を、「火傷しないように少し触ってみて、熱さを体験することもできますよ」と、小林社長。
体験型のお酒造りなので、いろいろなことを試してもらいたいとのこと。
ここで、ワークショップに参加した人たちと、
「お風呂の湯船に入れたタオルに空気を入れて、こんな風に膨らませて遊んだ」という話で盛り上がりました。そして「そういえば、最近だと湯船にタオルは入れなくなったね」との話も。

ワークショップでは、参加した人たちとの交流も楽しみの一つです。

 

図11.png

↑ 蔵人がスイッチを切ると、どんどんしぼんでいきます。

 

図12.png

↑ 蒸し上がったお米を台の上に広げます。

酒造りは、共同作業が多いそうです。
先ほどの講話では、お互い目配せして息を合わせ声をかけ、共同作業が上手くいく練習もしてきました。

お酒造りを通して、昔から仲間と協力し、助け合った「共同作業」という日本の伝統を垣間見た気がしました。
 

図13.png

↑ 炊き立てのお米は、おこわに似た良い匂いがしました。

ここでも小林社長は、実際に食べて体験してみてくださいと、ひとつまみのお米を食べさせてくれました。
感想は...普通のお米よりだいぶ硬くてパサパサしていました。
それでも、みんなで食べた炊き立てのお米は美味しく感じました。

 

図15.png
↑ お米の状態チェック

蔵人の説明では、ひとつまみのお米を丸めたら平らにつぶし指で粘り具合を確かめるそうです。
お酒造りにおいて、現段階の状態の見極め方の一つです。

ここからはお米を冷やす作業です。
『放冷(ほうれい)』と呼ばれ、麹菌の活動に適した温度、35度までお米の温度を下げます。
台の下部も網目になっていて、冷ましやすく作られています。

炊き立てのお米は熱かったけれど、みんなでお米をバラしたり、空気に触れさせているうちに、手袋から伝わる熱もさほど感じられなくなりました。
温度計を差し込むと、約35度。
冷却完了です。

 

図16.png

↑ ここでまた共同作業です。

二人一組で息を合わせてタンクの中にお米を入れます。練習した甲斐があり、みんな上手に入れることができました。
タンクの中には氷が入っていて、さらに低い温度まで冷まします。

 

図17.png

さあ、ここからは順番に呪文を唱える時間です。
『美味しくなぁれ、美味しくなぁれ』

 

下から上に持ち上げるように、棒でまぜます。
この棒は櫂棒(かいぼう) と言うそうです。

※櫂棒日本酒や醤油などの醸造で、かき混ぜて発酵を促すために使う長い棒

 

図18.png

こうしてみんなで共同作業したお米の入ったタンクは、さらに発酵するために保管場所に移動します。

 

 

図19.png

 

この場所で、低温でじっくり発酵させます。
1か月後にまた会いましょう。

 

図20.png

 


発酵部屋の隣の部屋には、お酒を絞る機械があり
ました。
発酵後に、この機械のフィルターと空気を利用して清酒と酒粕に分離するそうです。
初めて見る機械で、みなさん興味深く観察していました。

 

図21.png

こちらは日本に2機しかない精米機です。
このコンパクトサイズは珍しいとのこと。
昨今、精米から酒造りまですべてを自分が作ったお米で行いたい農家さんがいらっしゃるそうです。
その様な声にお応えできるように、立派な機械も導入されています。
 

s図22.png

↑ こちらの壁、木の色が一部違っています。これには訳があります。
詳しくは、小林醸造(株)を訪れて小林社長に聞いてみてくださいね。

さて、ここでのすべての留仕込み体験を終了して、醸造所からふたたび校舎に戻ります。
やり切った気分になり、教室に戻る足取りも軽かったです。

さあ、お昼ご飯です。

 

図23.png

 

お弁当はカラフルメリィさんのお弁当。
カラフルメリィさんは、私も時々伺う大好きなカフェで、鹿沼市口粟野に店舗があります。
カラフルメリィさんの店舗で食べられるランチのデリプレートはすべて手づくりで手が込んだものばかり。
この日のお弁当も、とっても美味しかったです。
ワークショップでカラフルメリィさんのお弁当を食べることができたのも最高でした。


美味しいお昼ご飯の後は、杉玉を作るワークショップです。
こちらのワークショップもとても楽しみでした。

 

図24.png

↑ 杉玉のワークショップを教えてくださる講師は
有限会社高見林業の齋藤州生さんとお母様の齋藤京子さんです。

 

↑ 講師の高見林業の齋藤さんは、小林醸造の小林社長の大学の後輩でもあるそうです。
そして、この廃校になった旧上粕尾小学校の卒業生だそうです。
齋藤さんは東京の大学を卒業後、地元に帰ってきて
家業でもある林業に携わっていらっしゃいます。

そんな齋藤さんに教えていただく杉玉(すぎだま)とは、杉の葉を束ねて丸い球状にした飾りで、主に日本酒の酒蔵の軒先に吊るされるものです。
 

図36.png

↑ 小林醸造の軒下にもありました。
この杉玉が緑色から茶色に変わると、仕込んだお酒がおいしくできたサインだそうです。
では、さっそく教えていただきましょう。

 

図26.png

 

まず、杉の葉を、ちょうど良い長さに切り、球体の網目に差し込んでいきます。この時、コツがあるそうで、それらも教えていただきました。

 

図27.png

 

一つの編み目(穴が開いてる部分)に、束ねた杉の葉をぎゅっと差し込みます。その枝先は、下から差し込んだ時にぶつからないように、中心より先にいかないようにするのもコツの一つ。
花束のように杉の葉を揃えて差し込むと良いそうですが、なかなかこれが難しい。
 

 

図29.png

↑参加者のみなさん真剣な表情で作っていました。
この作業、かなり個性が出て楽しかったです。
杉の葉を綺麗に束ねてから差し込む人、ある程度の長さに切ったらどんどん差し込む人、杉の葉を切る長さも短めな人・長い人と分かれるので、同じ杉玉といえどもまったく違った杉玉が出来上がりそうです。

 

 

図30.png

↑ だいぶ差し込んだと思っても、まだまだ終わりません。(写真左)すべて差し終わるまで約1時間半かかりました。(写真右)
 

図31.png

 

最後にツンツンと飛び出ている杉の葉をカットしたらでき上がりです。
講師のお母様の京子さんが用意してくれた飾りや札を選んだら、杉玉に付けてくださり、完成です。とても素敵です。大満足です

 

杉玉作りのワークショップ、約2時間かかりましたが、ワークショップに参加した方々や小林社長、講師の齋藤さん親子と話しながら楽しく行うことができたので、あっという間でした。
齋藤さんは、これからもこのような取り組みをしていきたいとお考えのようでした。杉の葉を使うワークショップですので、時期などもあるそうです。
とても楽しかったので、また機会があったら杉玉作りをやってみたいと思いました。

 

図25.png

↑ 帰ってから家の玄関に飾りましたが、とてもかわいらしくて毎回ドアを開けるたびに気分が良いです。緑色が茶色に変わっていく様子も楽しみです。

 

図32.png

 

そして最後に。みんなで杉玉を持って記念撮影をしました。教えてくださった有限会社高見林業の齋藤さん、ありがとうございました。
『酒造りワークショップ』いかがでしたか?
『体験型のワークショップなので、なんでも試してください。分からなかったら聞いてください』と、おっしゃってくれた小林醸造の小林社長のおかげでいろいろ貴重な体験をすることができました。
また、このワークショップでご一緒した方々とは、共同作業を行ったり、同じ時間を過ごしたことで一体感が生まれた気がします。また1ヶ月後、お酒ができあがるのも楽しみですし、お酒の瓶に貼るラベル作りで皆さんとまたお会いできるのもとても楽しみです。
 

図33.png

図34.png

 

自然豊かな廃校の小学校で行う『酒造りワークショップ』、とっても楽しいワークショップでした。
市内に限らず、県外、広くは海外の人にもおすすめです。。

 

図35.png

 

 

次回は「ARTボトルラベル作りワークショップ」です。
それでは、また!

特定非営利活動法人花と芸術の街あわの実行委員
小林醸造(株)前日光醸造所
有限会社高見林業


一部写真提供協力


AWANO 夢咲くART FESTIVAL実行委員


掲載日 令和8年10月20日

このページについてのお問い合わせ先

お問い合わせ先:
総合政策部 営業戦略課
住所:
〒322-8601 栃木県鹿沼市今宮町1688-1(行政棟 3階)
電話:
0289-63-0154
FAX:
0289-63-2143
Mail:
(メールフォームが開きます)

最近チェックしたページ

このページを見た人はこんなページも見ています