旧上都賀農業振興事務所跡地サウンディング型市場調査の結果を報告いたします。
サウンディング型市場調査とは?
「サウンディング型市場調査」とは、公募により民間事業者の意向調査・直接対話を行い、公共施設を最大限活用できるよう諸条件の整理を行うものです。
具体的には、民間事業者に興味を持ってもらうための仕様書の作成などに反映し、民間活力が導入されやすい事業設計を行うために実施します。事業者も行政の意向を早期に知ることができ、お互いに利点が発生します。
今回の調査では、「旧上都賀農業振興事務所跡地」を対象に、地域の「交流」「防災」機能の導入を条件とした民間事業の方々の「借入した場合の建物及び土地の利活用方法」又は「売却した場合の建物及び土地の利活用方法」について、自由なご意見をいただきたいと考え実施したものであります。
旧上都賀農業振興事務所跡地とは?
対象施設「旧上都賀農業振興事務所」は、平成31年3月に締結した財産交換契約により本市の所有する施設となっております。
これまで、地元住民の要望を踏まえ、地域の「交流」「防災」機能の導入を条件に施設整備の検討を進めておりましたが、必要機能をより高めつつ財政負担を軽減するため、民間主体による整備と運営について検討することになりました。
【サウンディング型市場調査関係資料】
サウンディング調査実施要領_旧上都賀農振事務所(pdf 721 KB)
サウンディング調査エントリーシート_旧上都賀農振事務所(docx 20 KB)
建物配置図&地積測量図_旧上都賀農振事務所(pdf 383 KB)
地元住民による旧上都賀農業振興事務所跡地活用に係る要望書.docx(pdf 573 KB)
サウンディング市場調査の結果について
「上都賀農業振興事務所跡地」を対象としたサウンディング型市場調査は、令和5年12月1日から公表を開始し、対話による調査は12月19日から令和6年1月31日までの期間でおこなわれました。
参加事業者数と利活用方法(案)について
(1)参加事業者数:3社
(2)利活用方法(案)
A社:調査日1/24 |
(1)施設の利活用方法 →売却による利活用の提案(購入地分は分譲地)。 (2)既存建物について →既存建物は全て解体し、対象施設敷地全体を造成工事(調整池は不要のため埋め立て)。 (3)交流機能・防災機能について →分譲地のための道路、屋外広場(防災倉庫用敷地含む)用地を市へ残地。屋外広場は約1,300m2程度を想定。 →防災倉庫は鋼板性物置の設置は可能 |
B社:調査日1/31 |
(1)施設の利活用方法 →売却による利活用の提案(購入地分は分譲地)。 (2)既存建物について →既存建物は全て解体し、対象施設敷地全体を造成工事(調整池は不要のため埋め立て)。 (3)交流機能・防災機能について →分譲地のための道路、屋外広場(防災倉庫用敷地含む)用地を市へ残地。屋外広場は約500m2程度と想定したが、柔軟に対応も可能。 →防災倉庫は鋼板性物置の設置が可能。(移動も可能なプレハブハウス(維持管理・運営もB社が担当)の設置も検討。) |
C社:調査日1/31 |
(1)施設の利活用方法 →売却による利活用の提案(購入地分は分譲地)。 (2)既存建物について →既存建物は全て解体し、対象施設敷地全体を造成工事(調整池は不要のため埋め立て)。 (3)交流機能・防災機能について →分譲地のための道路、屋外広場(防災倉庫用敷地含む)用地を市へ残地。屋外広場は約1,300m2程度を想定。 →防災倉庫は鋼板性物置の設置は可能。 |
結果は、3社とも「売却」による土地利活用方法でありました。
対象施設については、市街化区域ながら第2種中高層住居専用地域であることから、店舗経営や福祉施設運営などの利活用はきびしいと判明いたしました。
今後は、この市場調査結果についても十分にふまえつつ、施設の利活用に向けて取り組んでまいります。