理趣経版木
名称
理趣経版木 3枚
(りしゅきょうはんぎ)
基本情報
室町時代
長さ99cm・幅26cm・厚さ2.5cm
指定
栃木県指定有形文化財(書跡)
指定年月日:昭和48年1月12日
所在地・アクセス
鹿沼市北半田1250
東高野山医王寺
北関東自動車道「都賀インター」から約15分・東北自動車道「鹿沼インター」から約15分
東武日光線新鹿沼駅からタクシーで15分・東武日光線楡木駅から徒歩25分
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所有者
宗教法人医王寺
成り立ち・見所
理趣経版木は、全4枚8面 あり、このうち、第3版の1枚2面を欠いています。
この版木は、当寺第六世祉算和尚の応永(おうえい)25年(1418)に製作されたもので、寺門の興隆と四恩(父母・国王・衆生(しゅじょう)・三宝(さんぽう))に報い、四生(ししょう)(=生物をその生まれ方から四種に分けた卵生・胎生・湿生・化生(けしょう))を化度(けど)(=救済)し、聖衆(しょうじゅ)(=極楽浄土の諸菩薩)の満足等を願ってととのえられたものです。
現存する3枚は、狂い止めのあて木の一方を失い、また文字は部分によって摩滅度が著しい個所もあるものの、全体としては保存がよく、虫喰いはほとんどありません。
理趣経は、元来、大般若経の一部をなすもので数訳があり、本例は真言宗一般に常に読誦(どしょう)される唐の不空訳のもので、本版にあるとおり、正しくは「大楽金剛不空真実三摩耶経(だいらくこんごうふくうしんじつさんまやぎょう)」といわれています。
室町時代初期の版木が伝存されていることは、当時この寺が真言宗の中心道場として繁栄したことを物語るものである。
奥書
右印板彫営之意趣者為寺中興隆繁栄 正信欲且者報四恩且者済四生仰仰願純一之誠心 酬冥感令満足衆聖給竢願主下野刕都賀群伴田郷醫王寺住持祉算 干時應永廿五季戍春下絃□