光明寺梵鐘
名称
光明寺梵鐘
(こうみょうじぼんしょう)
基本情報
1832年 江戸時代
総高89cm(龍頭21cm)・口径51cm
指定
鹿沼市指定有形文化財(歴史資料)
指定年月日:平成24年4月26日
所在地・アクセス
口粟野828
リーバス入粟野上五月線粟野第1小前バス停下車約100m
所有者
宗教法人新宮山光明寺
成り立ち・見所
光明寺の梵鐘は、銘文に「奥州三春遠山澤村金剛院役末流養信」や「奉納金剛山」とあることから「三春の鐘」とも呼ばれ、天保3年(1832)に遠山澤村(現福島県田村市船引町)の金剛院とその修験の講中により古峯原金剛山に奉納されたことがわかります。
願主の遠山澤村 養信、勧進元の庄屋 柴原栄三郎はもとより、世話人11人や田村郡内の村々30ヵ村87人、および講中2、寺院・坊7の名前が池の間と縦帯を埋めつくす様は、大勢の祈念により造立されたことを物語っています。
また昭和17年の金属類回収令によって従来の梵鐘を失った光明寺が、本梵鐘を受け継いだ経緯についても、下記のように中帯の陰刻され知ることができます。
「前梵鐘ハ昭和十七年十月大東亜戦争ノタメ供出ス然レドモ幸ナル哉今回大芦村古峯原ニ梵鐘有ルヲ探知ス依ッテ当山総担中ノ寄付ニヨリ平和条約記念トシテ之ヲ求ム昭和二十七年四月住職尚文代担徒総代世話人」
三春の講中による梵鐘の寄進は、江戸時代の古峯原金剛山の東北地方の修験の活動と分布を示す貴重な資料であり、また供出を免れ現在に受け継がれた近世の梵鐘としても、鹿沼市の歴史資料として大変貴重なものであることから文化財に指定されました。
掲載日 平成24年5月7日
更新日 平成30年11月27日
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