資料情報

基礎情報

所蔵（ID）	立川文夫家文書（ア1）
年代	昭和2年（1927）1月20日
資料名	栃木県粟野町真景及尾鑿案内図
作成者	松井天山
備考等	印刷・発行「東京市牛込区加賀町一ノ五松井紀一郎」／セロハンテープ補修跡あり

解説

松井天山（1869～1947）によって制作された粟野町の鳥瞰図です。大正15年（1926）12月に書かれ、昭和2年（1927）1月に発行されました。黒川右岸の久野の丘陵部上空から北に向かって粟野町と入粟野の賀蘇山神社までの集落を描いています。裏面は「緒言」・「粟野町梗概」・「郷社賀蘇山由緒」と、鳥瞰図中に登場する商工業者等の広告が印刷されています。「緒言」から本図が粟野に住んでいた天山の光彰館時代の同僚の依頼で賀蘇山神社の修復完了を記念して出版されたことが分かります。

参考文献

• 中西僚太郎「昭和初期の市街鳥瞰図に関する一考案 -松井天山の「千葉市街鳥瞰図」を事例として-」（『地理学研究報告11』千葉大学、平成12年3月）
• 河野敬一・川﨑俊郎「鹿沼市中心市街の変容」（『かぬま―歴史と文化―』第6号、鹿沼市、平成13年3月）
• 福田純一「大正時代の鹿沼町の景観―上都賀郡鹿沼町実景の分析を中心として―」（『かぬま―歴史と文化―』第9号、鹿沼市、平成16年3月）
• 鹿沼市史編さん委員会編『鹿沼の絵図・地図』（鹿沼市、平成17年3月）