木造 阿弥陀如来坐像
名称
木造 阿弥陀如来坐像
(もくぞう あみだにょらいざぞう)
基本情報
江戸時代
像高13.0cm・総高30.4cm
台座高7.0cm・光背高23.0cm
光背最大幅11.7cm・最大奥行8.3cm
台座框奥行9.2cm・台座框幅12.15cm
指定
鹿沼市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:平成12年3月31日
所在地・アクセス
栃窪
所有者
個人蔵
成り立ち・見所
平彫りの頭部に白亳相(びゃくごうそう)をあらわし耳朶は不環。身には通肩(つうけん)に衲衣(のうえ)と裙(くん)を付け、両手先は衲衣の内にいれ、右足を上に結跏趺坐(けっかふざ)する阿弥陀如来坐像です。
台座は丸框(まるかまち)部と仰蓮(ぎょうれん)部。光背は周縁部が湾曲する舟形光背で、薬師如来 (県指定)のものとよく似た造形をしています。
光背・台座を含む一木造の彫眼、古色像で、頭・体部は高肉彫、光背は蓮弁状で上部中央に向けて線状に溝を彫っています。仰蓮部は三弁二重、蓮肉部は五角形、共に側面から背面を省略して円形に彫り、平ノミ跡を残します。像底部もノミで平坦に彫り、年輪の様子から木裏(中心側)から彫出していることが分かります。
像の表面は当初素地像だったと思われますが、長い年月のうちに油煙等で古色を呈しています。調査の際、赤外線分析により背面に安永9年(1780)10月7日の墨書銘があることが発見され、この像が「薬師三尊像及び十二神将像」の以前に造られたことがわかりました。
掲載日 平成22年8月23日
更新日 令和6年6月28日
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