木造 大黒天半跏像2
名称
木造 大黒天半跏像
(もくぞう だいこくてんはんかぞう)
基本情報
江戸時代
像高24.5cm・総高36.2cm
光背最大幅21.5cm・最大奥行12.8cm
像底部横幅20.2cm・最大横幅21.2cm
指定
鹿沼市市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:平成12年3月31日
所在地・アクセス
栃窪
所有者
個人蔵
成り立ち・見所
大黒天は、七福神のひとりで恵比須様大黒様と並び称されるように、よく家の神棚や箪笥の上などに祀られています。どちらか一方や両方を祀る場合がありますが、正月に働きに出かけて、10月に稼いで帰って来てくれるなど、共に商売繁盛やお金を稼ぐ神様として広く信奉されています。
本像は、円形の頭光を背にした大黒天像で、頭巾をかぶり、面長の顔に顎ヒゲをはやし、左肩に大袋をかつぎ、右手には小槌を持って米俵に右肘をついています。左足は瓢箪上に置き、その脇に一匹のネズミが彫出されています。
光背・台座一体の一木造(材質はヤマボウシとの伝承があるが不明)の彫眼、古色像です。頭・体部は浮彫りに近く、光背は平彫りです。丸太をナタでほぼ垂直に割って背側とし、周辺部をノミで簡略に仕上げており、木芯が背面中央にあります。
木喰(1718から1810)が造仏を始めたのは60歳を過ぎてからといわれており、栃窪には、安永9年(1780)9月21日から翌年の2月21日まで滞在しました。この大黒天像には年号の記載がないため、制作年代は判明しませんが、様式から見て滞在中に制作されたものと考えられています。
掲載日 平成22年8月23日
更新日 令和6年7月1日
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