刀 二代 細川主税佐正義
名称
刀(かたな)
基本情報
二代細川主税佐正義
1837年 江戸時代
表銘・呂文□云侮刀侵秋水秋(刻印)水誰難(推定)摧正義巧冶煉剛制茲利
裏銘・刃似靄厓靄厓帯以自禦丁酉年季秋立原任識
長さ65.0cm・反り2.0cm・目くぎ穴1個
指定
鹿沼市指定有形文化財(工芸品)
指定年月日:平成2年3月31日
所在地・アクセス
幸町2丁目
所有者
個人蔵
成り立ち・見所
天保(てんぽう)8年(1837)、二代正義(まさよし)52歳のときの作です。文人好みの優美な細身(元幅2.6cm)で、表裏に棒(ぼう)樋、添樋(そえひ)を角留(かくど)めに彫っています。地肌は無地、刃文は互の目・丁子乱れです。保存状態はそれほど良くありません。この刀の見所は、注文主だった水戸藩士で画家の立原杏所(たちはらきょうしょ) による銘文にあります。杏所は渡辺崋山(かざん)、高久靄厓(あいがい) とともに谷文晁(ぶんちょう)門下の三羽烏と称され、靄厓のパトロン的存在でした。銘文の大意は「正義は刀鍛冶の技に長じ、硬い鋼鉄を自在に鍛練、鋭利な刀を鍛えあげた。刃文はあたかも靄厓の描く絵心と共通するものがある」と鹿沼の代表的な文化人両名を賛えたうえで、靄厓に「この刀で身を守れ」と励ましています。
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掲載日 平成22年8月24日
更新日 令和6年6月28日
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