円徳寺(廃寺)梵鐘
名称
円徳寺(廃寺)梵鐘
(えんとくじはいじぼんしょう)
基本情報
延享4年(1748)、江戸時代
銅鐘(百字真言鐘)
長谷川弥一藤原秀勝作
総高110.0センチメートル、口径61.5センチメートル
指定
鹿沼市指定有形文化財(歴史資料)
指定年月日:平成30年1月18日
所在地・アクセス
磯町688
所有者
宗教法人磯山神社
成り立ち・見所
医王寺半鐘と同じく、通称「イボなしの鐘」と呼ばれる百字真言鐘で、100文字の真言梵字が施されています。(1)鹿沼市域が霊雲寺派の影響を強く受けたことを示す百字真言鐘であること、(2)佐野天明鋳物の高い製作技術を示す文化財であること、(3)江戸時代以前に製作された梵鐘の内、光明寺梵鐘と共に市内に現存すること、の3点から価値のあるものです。
円徳寺は鹿沼市磯町にかつてあった寺院です。明治時代になると磯学舎(後に磯尋常小学校)として利用されましたが、明治30年(1897)1月8日に焼失してしまいました。残された梵鐘は女体山上に移され、戦時中の金属類回収も免れて現在に伝えられています。
円徳寺(廃寺)梵鐘の製作者である長谷川弥一藤原秀勝は佐野天明金屋町の鋳物師です。佐野天明は平安時代以来の由緒を持つ栃木県を代表する鋳物の産地であり多くの作品を残しています。長谷川弥一の作品も高い技術を評価されて栃木県・群馬県・埼玉県・福島県で文化財に指定されています。
掲載日 平成22年8月26日
更新日 平成30年11月22日
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